(146)嬉しい出来事~トマトの接ぎ木が生き返った

里山と田畑と暮らしとin Shimane 島根 ~三原の郷づくり第146 回 ~ 2019/05/26 一時は、接いだトマトの穂木が完全に萎れてしまい、もう駄目だなと思っていました。 トマト苗、約200本のうち、先行トライした48本です。 しかし作業小屋の中で、養生すること約1週間、約半分の接ぎ木苗が復活、 こんなことがあるんだ、なんと強い生命力。 嬉しいけれども、それにしても生存率は約半分、去年までは95%くらいなのに。何が違ったのか? ロッソ・ナポリタン 台木の本葉3葉の上で接ぎ木 ピッコラ・カナリア 台木の本葉3葉の上で接ぎ木 台木の一番下にあるのが子葉 接ぎ木融合部分 穂木、台木ともに45度でカットし合わせてクリップ止め クリップの半分から上が穂木、下が台木 穂木の一部が完全に枯れています 実は、今年は連作障害に特に強いといわれる、高接ぎ木に初めて 挑戦しました。 通常は台木の子葉のすぐ上で接ぐのですが、高接ぎ木は、台木の苗を大きくして、本葉3葉の上で接ぎます。高い位置で接ぐほど、連作障害を起こす菌が入り込みにくいのだそうです。 子葉のすぐ上接ぎ木では、接いだ翌日には接ぎ木面が融合し、穂木が水分を吸い上げてピンとしてくるのですが、今回の高接ぎ木ではどんどん穂木が萎れていく。 後で調べてみてわかったのですが、これは台木が大きいため水を吸い上げる力が強く、台木の接ぎ木面の水分が多すぎ、融合がなかなか進まなかったようです。 このあと、台木を根から切り離して行う、断根接ぎ木(台木の水吸い上げを止める)を試してみようと思っています。