2018/7/26
約10日間の中干し完了、 カラカラで地割れした部分と、どうしても乾きにくい部分が混在ですが、これもやむなし。
夕方、田を見回っていると、久しぶりの綺麗な夕焼けと満月。
雲の形が、みるみる変化して。
明日から水入れ |
夕焼雲と満月に見とれていると |
ふと気づくといつの間にかこんな雲 見たとたん これ メバルだな かつては、素潜りで魚突くこと海人(うみんちゅ)の如し |
島根県のほぼ中央部にあるこの典型的な山村から、村を再活性化し維持していこうという動き(以下「三原の郷づくり」)を四季折々の写真を交えながらお伝えしていきます。 テーマは里山(自然の巡りと恵み)、田畑(有機的農業)、暮らし(生活の支え合い、食などの生活文化、歴史)です。
この赤い部分がそう |
湛水状態で有機物が多く、明るいところを好む嫌気性菌。べん毛で水中を活発に泳ぎまわり、土にも潜る。田んぼやドブくさいところに非常に多く、イネの根腐れを起こす硫化水素や悪臭のもとになるメルカプタンなど、作物に有害な物質をエサに高等植物なみの光合成を行なう(酸素は出さない)異色の細菌。一説によると、地球が硫化水素などに覆われていた数十億年前に光合成細菌やシアノバクテリア(酸素を出す)が現われ、現在の地球環境のもとをつくったそうだ。環境を浄化する働きとともに、空中チッソを固定し、プロリンなどのアミノ酸や核酸のウラシル・シトシンをつくるため、作物に施用すると味をよくしたり土を肥沃にしたりする。赤い色が特徴だが、その元であるカロチン色素によって果実のツヤや着色をよくする効果もある。菌体にはタンパク質やビタミンも豊富で、家畜や魚のエサにすると、成育が早まったり、産卵率が上がったりする。酵母菌やバチルス菌などの好気性菌と共生すると、相互に働きが活性化されるという作用があるのがおもしろい。ダイズの根につく根粒菌も光合成細菌と共生すると、活性が長く維持される。出所:農文協 ルーラル電子図書館
中国地方の田植え歌は安芸・石見系、出雲・備後系、接触地帯系(小笠原流はこれ)の三系統。太鼓の構成などが違う。
出所:「日本民俗学における大田植え研究の成果と課題」高野宏 |
三原八幡宮の前に勢ぞろい 先頭はサゲ(左下、田植えの指揮者)のYさん 田の神(三拝、サンバイ)を祀り稲の豊穣を祈願 |
男衆 最前列は長老のTさん 二列目は舞のうまさが光るY君とH君 |
歌の早乙女 早乙女が着飾って田に入るのは、田の神に仕える巫女だったことのなごり |
小太鼓の早乙女 簓(ささら)の小学生 |
Y君のバチさばき 鉦(かね)・簓(ささら)の鳴り物のチビさんたち これは幼児の感性教育だね |
稲作文化の伝播ルート |
花モン族の田植え 棚田遠望 |
花モン族の田植え 近くで見ると ほとんど日本の早乙女 |
この部分は高野宏著「日本民俗学における大田植え研究の成果と課題」の中にある、「宮本常一による大田植え研究」の抜粋要約。宮本常一は生涯にわたり日本各地のフィールドワークを続けた民俗学者。
>雪の多い東北地方では、農繁期の労働集中が厳しく、農耕儀礼を積雪期の正月行事に組み込んだ。
>深田の多い九州地方では、実際の田植えではなく、神社の御田植祭などの形式的なものに変化しがちだった
>中国地方の山間部は気候、地質(真砂土+粘土…佐左衛門注)とも大田植えに最も適していた。
>それに加え、中国地方山間部では、たたら製鉄集団が大田植えを支えた。宮本はたたら師たちが、習俗の新しい担い手として登場したことによって、大田植えが中国山間地域に残存したとみた。
「こうした芸能を喜んだのは、もとからそこに住みついてついている百姓ではなく、他から来て住みついた勇み肌というか、ボヘミアン的な性格を持ったたたら師たち」
この部分は私、佐左衛門が調査し、まとめたものから引用中国地方山間地域は、稲作の先進地域であったがゆえに、古代稲作儀礼が深く浸透し、中世から始まる田植えばやしなどの基礎となったのではないか。