2017年9月17日日曜日

(56) 「支え合いの地域・人づくり」の未来塾研修会

里山と田畑と暮らしと in Shimane 島根 ~三原の郷づくり 第56回~

2017/9/17(9/22一部修正)

この三原の郷で、「支え合いの地域・人づくり」を行っている未来塾(第10回投稿)が、住民参加の研修会を行いました。

テーマは、「地域包括ケアシステムと地域支え合いの取り組みについて」(注) 。
テーマ解題的に言えば、「地域の住民主体の生活支え合いを、個人的な善意のレベルではなく、どう組織化していくのか」、ということです。

(注)介護保険制度の見直し(2013.10発表、2014.06法改正)により、現在の(全国一律基準の)訪問介護・通所介護は、h29年度末までに「市町村の実情に応じた取組」「住民主体の、多様な担い手による多様なサービス」に変更される。サービスのメニューも単価も、全国一律ではなく、各市町村の自由になる。
これは、地域住民が積極的な生活支援に取り組んでいれば、それだけ行政に働きかけるチャンスが増え、その地域のサービスは良くなる(そうでない地域は相対的に悪くなる)ということ。

まず役場健康福祉課のYさんから、国の政策変更の経緯、地域の進むべき方向についての説明がありました。


今日のテーマ

健康福祉課のYさんの説明
さて、ここから先は、住民によるワイガヤ議論、地域の生活支え合いをどう組織的にやっていく?

生活支え合いについて関係のある既存組織を列挙していきました。

紙に書き出された色々な既存組織の一覧を睨みながら、ワイガヤ。しばらくして達した結論は、両グループともほぼ同じ。
  • 既存組織は連絡、調整はするけれども、主体的には動かない
  • 主体的・組織的に動けるのは、やる気のある住民が集まった新組織

支え合いで頼りになりそうなところは?
実は、介護保険制度改正により必要となってきた「住民主体による支援」が、それなりに形になりつつある市町村は、全国的にみても、ごく一部なのです。
(詳細は、さわやか福祉財団資料参照 住民主体による支援を広めるために 今何をするか

そうした意味においても、まだ極めて小粒ではありますが、やる気のある住民が集まった新組織「未来塾」の意味・役割と今後の充実(注)を、みんなで再確認して研修会を終えました。
(注)すでに実施中の草刈り以外の生活支援についての具体的な仕組みづくり

未来塾を充実していこう












3 件のコメント:

  1. この件何だかおかしいなと思います。この4月辺りに助け合いへの参加募集があって意外に多くの参加者(私も含め)がありました。続いて5月でしたかこの参加者を含めた未来塾の会合がありました。この会合への参加者はこの9月17日の会合の参加者数の3倍位だったと思います。その時私が思ったのは、近々助け合い活動の規約が出来て実際の活動がスタートするのだと。ところが未だに規約が広報されることもなく、9月17日の会合のレベルがこの程度に留まっているのは残念なことです。先ずはスタートしてみるのが大事と思います。

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  2. お答えします。

    1. 未来塾の会合とは、3月30日の設立総会のことでしょう。
      総会出席は14名(役員5名、構成員9名)、委任状の構成員9名。

    2. 未来塾の組織規約は、総会以前に構成員全員に配布済み。

    3. 今回の研修会には、構成員18名(生活支援11名、草刈り7名)中、生活支援10名に参加要請しました。林さんへの声がけは失念、失礼しました。

    4. 「先ずはスタートしてみる」のではなく、既にスタートしているのです。「先ず動く→動くから見えてくる→見えてきたことを議論する→また動く」というサイクルを、役場の健康福祉課、教育委員会も巻き込んで回しています。

    5. 11月中までには、生活支援を含めた未来塾の支え合いプログラムを住民皆さんにお知らせする予定です。なお、草刈りプログラムについては、2年以上前からお知らせ済みで、実施中。

    6. さらに議論が必要であれば、face to faceでやりましょう。

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  3. 林さん、大事なことを書き忘れました。

    今回の研修会の目的は、

    ●介護保険制度改正の下で、「住民主体の支え合いへの移行」とはどういうことか、全国的にみてどう進展しているのか。
    ●色々とある従来の関連組織の問題点の再確認。

    という、座学的な二点です。

    今後どう動きを拡大していくかという点については、当然、総会レベルでの議論&確認を行う予定です。



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