2021年7月29日木曜日

(221)田んぼの中干と酢の散布

                                        一人絵日記

      里山と田畑と暮らしとin Shimane 島根 

         ~三原の郷づくり第221回~

2021/07/29


中干


7月17日から始めた中干は、その後の晴天続きで、一週間後には田んぼのいたるところがひび割れ状態となり、完了。

去年まではこれで注水再開となるのですが、今年はコナギ対策のために酢を散布しました。
我が家の有機栽培では、稗は田植え後の深水維持などで抑え込めているのですが、難敵がコナギ。


17日 中干開始
今年設置の位置を下げた排水溝の機能良好




23日夕方 中干完
円山の真上に入道雲



酢の散布


アグリエー酢(酸度10%、米・果実の酢酸発酵時の副産物、100~500倍希釈で成育促進葉面散布に使われる)を5倍希釈したもの(酸度2%)を、稲の株元のコナギに散布。

手動の散布機 15ℓ
酢2ℓ+水10ℓでちょうどいい大きさ



「酸の吸水性による組織の乾燥壊死」により(言ってみれば、キュウリの酢もみ状態)、コナギの葉が枯れる。酸度2%だと稲への影響はほぼゼロ。

23日午後3時酢散布、1時間後には既にこの状態

葉が枯れる程度でコナギそのものが無くなるわけにはいきませんが、コナギの勢いは抑えることが出来そう。

葉が枯れたコナギ

田のひび割れ 全面に

 26日 注水再開


2021年7月14日水曜日

(220) 線状降雨帯通過の後 梅雨明けの入道雲? 

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      里山と田畑と暮らしとin Shimane 島根 

         ~三原の郷づくり第220回~


2021/07/14

7月12日の半日は、一週間続いた大雨の最後、線状降雨帯が居座り、まさに豪雨、一時はどうなるかと思うほどでした。

翌13日は、一転してほぼ晴れ、空気は澄み渡り、夕方には綺麗な積乱雲。
畑の野菜類も、ブルーベリーも太陽が欲しい。
本当に梅雨明けとなると良いのですが。

円山と積乱雲

石見冠山と入道雲


さらに大きくなり



2021年7月7日水曜日

(219) 田植えばやし & 川本町三原地区発信の自主映画「みづえさんはいなくなった」

                                       一人絵日記

      里山と田畑と暮らしとin Shimane 島根 

         ~三原の郷づくり第219回~

2021/07/06

今年の田植えばやし


この数年、田植えばやしの日は、不思議と良い天気になります。

去年までと違うのは、ワイガヤの自主映画製作(後述)によるネットワーク拡大のおかげで、参加家族が増えていること。


三原八幡の鳥居をくぐって

次世代に繋げていける



魅力的な三原の今を伝える                                        自主映画「みづえさんはいなくなった」           


まず、自主映画パンフレットより

『(三原まちセンを中心とする)四季折々のイベントに関わった体験を映像として記録し、魅力的な三原の「今」を楽しく伝えたいという思いが、映画制作へとつながりました。
総合芸術である映画であれば、(全て手作りの)制作過程を通じて、地域住民のつながりを深め、川本町のひと、もの、ことの魅力の再発見につながると考えました』

映画の内容は、戦国時代の小笠原氏由来の田植えばやしを中心とした、三原の今の地域づくりの心象風景。上記リンク「みづえfile」をご参照あれ。

作ったのは、三原の郷未来塾のメンバーで、三原まちセンの常駐スタッフでもある、KSさん(脚本)とYOさん(主演)。キャノンEOS80Dを駆使して、三原地区発の自主映画をまる一年かけて作りました。

二人とも、Iターンの子育てママ。
まさにワイガヤの手作りの制作過程で、地元住民とのつながりが深まり、ネットワークが拡大。
映画を見た川本町住民の中には、「三原の地域づくりのように、面白い今をつくらねば…」という当事者意識を刺激された人もいるよう。
いい効果だよね。

Uターンの私としては、故郷三原の地にこれだけ深い感情を持ってくれてありがとう、と二人に言いたいところです。


映画ポスター
履物を揃えているのは、この映画の脚本家KSさん


三原まちセンの体育館で先行上映
その後、役場の劇場ホールで午前・午後の2回本上演、好評
先行上映を含め3回見た人もいるそうな



追記


三原の地域づくりの原点風景

三原住民の心象風景のテーマと云えば、小笠原氏も愛でたこの眺望





2021年7月2日金曜日

(218)八反ズリで株間のコナギ除草、3日間

            一人絵日記

      里山と田畑と暮らしとin Shimane 島根 

         ~三原の郷づくり第218回~


2021/07/01

稗は田植え後の深水管理でかなり抑え込むことが出来ています。

問題は、稲の株間のコナギ。
コナギは深水も平気だし、田車押しが届かない(田車の傘歯車の効果が今一、217回投稿)株間で繁茂しがち。
今年もコナギ繁茂の場所が何か所も田の中にあるので、全面的に八反ズリ(下記注参照)をかけることにました。

田車押し直後では根張り・株張りが十分ではなく、八反ズリを掛けると稲が倒れる恐れがあります。そのため田車押し完了の1週間後、28日から7月1日まで正味3日間で勝負。

しかし八反ズリで浮かしきれないくらいに大きくなったコナギもあり(これは手で取る)、2~3日早くやるべきだったかな。来年はそうしよう。

八反ズリで浮かせたコナギ


これが八反ズリ

八反ズリの裏面
この爪を前後に動かすことで除草

3日間の八反ズリを終えた田んぼ


(注)「八反ズリ」とは:
1日八反もの田の草取が出来るの意。「八反取り」、「田擦り」ともいう。
出所:しまねの民具100選
この1条用が生き残ったもの

板に釘を打ったものが明治初期あたりから使用され、明治中期には発展形の田車が発明される。