2020年5月23日土曜日

(189) 珍しいもの見つけました ギンリョウソウ

里山と田畑と暮らしとin Shimane 島根 ~三原の郷づくり第189回~

2020/05/23

昨日、山の水を田んぼにあてるための水路の手入れをしているときに、
珍しい植物を見つけました。 ギンリョウソウ。

山の中のこの水路沿いは、木の葉や竹の葉の腐葉土に恵まれ、木漏れ日が少しあたるような場所で、色々な野草の花が楽しめます。
しかし帰郷以来約8年、ギンリョウソウは初めて。
今まで気づかなかっただけか? それとも色々な条件が整い、今年初めて出てきたのか?

群生




雌しべの柱頭(紫)と雄しべの葯(黄)
しゃれた色合い




ギンリョウソウとは:
(以下出所)https://www.japan-parkranger.com/

さて、ギンリョウソウが真っ白なのは、日当たりの悪い林床でも暮らしていけるように、光合成をやめて葉緑素を持っていないからです。では、光合成をせずにどうやって栄養を得ているのでしょうか? ギンリョウソウはベニタケ類のキノコなど菌類の菌糸を消化して栄養を吸収しているのです。このような植物を菌従属栄養植物といいます。 

ところで、その菌類は、地中の窒素やリンを吸収して針葉樹や広葉樹に与え、樹木から光合成の産物を得るという、樹木との共生関係を持っています。つまり、樹木と菌類とギンリョウソウが地中でつなっがていて、ギンリョウソウは間接的に樹木から栄養を得ているのです(下図)
図1.樹木と菌類とギンリョウソウのつながりのイメージ


2020年5月20日水曜日

(188) 3回目の発酵肥料切り返し ただ今45℃

里山と田畑と暮らしとin Shimane 島根 ~三原の郷づくり第188回~

2020/05/20

3回目の発酵肥料の加水&切り返しをやりました。

切り返しはこれで終わり、6月上旬からは乾燥させ、6月中旬以降はエゴマ、各種野菜の定植に施用していきます。

全体に菌糸が回っています
菌の香り
順調

発酵温度は45℃

種籾の酵母処理(179回投稿)に使った残りの酵母1000倍液を加水し
写真真ん中の鋤簾(これが優れモノ)で切り返し、攪拌

茶巾絞りにして完了
この「茶巾絞り方式」と上述の鋤簾が今年のブレイクスルー
もう一段、発酵たのむよ



2020年5月17日日曜日

(187) 水彩画風の里山風景 写真よりはるかに趣があるね~

里山と田畑と暮らしとin Shimane 島根 ~三原の郷づくり第187回~

2020/05/17

里山風景を水彩画風にしてみました。
写真よりも心象風景的になります。

水彩画を描きました、と言いたいところですが、写真をソフトを使って水彩画風にしたものです。

10年以上前に購入し、windows 8以降動きがおかしくなってしまった、お気に入りの画像処理ソフトComfort(Recursion社製)が、なぜか最近windows10で動き出した!

この手のソフトは色々とあるのですが、大体、単純なフィルター処理でディーテイルが潰れてしまい頂けない。その点、Comfortは出色。
Comfort (コンフォート)は、リカージョン社の「柔らか画像」生成技術を応用したソフトウェアです。この技術は,撮影画像に意図された主題を推定し,情報量を適応的に抑制することで全体の印象を整えるものです(特許出願中)。人物の表情など単純なフィルタ処理では壊れやすいディテールを残しつつ,絵画調の効果も加えることにより,穏やかな雰囲気の画像が得られます。」(同ソフト解説書より)
Recursion社さま、ほかにこうしたソフトはありません。どうかwindows10 64ビット正式対応にヴァージョンアップしてくださいませんか。

前置きが長くなりましたが、まず数枚、ご覧あれ。
今後、時々、載せます。







(186) 田んぼの生きものシリーズ 始めます 1/1 ゲンゴロウ?

里山と田畑と暮らしとin Shimane 島根 ~三原の郷づくり第186回~

2020/05/17

栽培期間中、農薬・化学肥料不使用の米づくりも5年目になります。
じょじょにいろいろな生き物が増えて来ているようです。

田んぼの生きものシリーズ、第一回。


この数年間で初めて
今朝 見つけました ゲンゴロウ?
体長約3センチ
ゲンゴロウの類は絶滅危惧類が多い





(185) 稲の苗床は若緑色

里山と田畑と暮らしとin Shimane 島根 ~三原の郷づくり第185回~

2020/05/17、19日追記

3日前の5/14、苗床のセルトレーを覆っていたシート類を外しました。
去年に比べ、2日遅れですが、順調。

5月19日には、一回目、有機液肥100倍水をセルトレーにジョロで散布。

若緑の苗床と円山

大雨の時はこの白いシート(ラブシート)で覆います
セルポットから培土が雨粒ではじかれるのを防ぐため

1.5葉 約2センチ



2020年5月9日土曜日

(184) 今年も山萌ゆ 「淡褐、淡緑、淡紅、淡紫など 和らかなる色の限りを盡せる」

里山と田畑と暮らしとin Shimane 島根 ~三原の郷づくり第184回~

2020/05/09

徳富蘆花の「自然と人生」より


我が家から望むお気に入りの景色です。
新緑が楽しめるのは、4月末からわずか一週間。

4月30日 萌えはじめ

5月4日朝 透明な空気の中で

5月4日 昼
まさに「和らかなる色の限りを盡せる」

5月7日朝
和らかさから初夏の強さへ

(183) 大忙しの一日 種籾をセルトレイに播種 田の苗床に設置

里山と田畑と暮らしとin Shimane 島根 ~三原の郷づくり第183回~

2020/05/08

今日は、妻と朝から晩まで、ほとんど休みも取らず大忙しの一日でした。
塩水処理、酵母処理、浸種芽だし、乾燥し、冷蔵庫野菜室に保管しておいた種籾の播種です。

朝8時半過ぎから作業倉庫内を整理、トラクターなどを外に出しスペースを作る
半自動播種機を設置

みのる産業の448穴セルトレイ
播種機からは1穴に2~5粒で出てくる、串で摘まんで3粒に調整、これが手間
52トレイだから出来る、数百トレイだとそのままだよね
事前に根切りネットを張った苗床

夕方7時過ぎ
苗床に52箱のセルトレイを設置
ジョーロ一杯分潅水

セルトレイの上にラブシート(通気性確保、乾燥防止)を張って
ひとまず今日は終わり 19:23
さすがに疲れたな
翌朝8時過ぎ
ラブシートを巻き取り、トレイの各セルの含水状態確認後
ラブシートの上にシルバーシート(温度確保、乾燥防止)を張り完了
4、5日後に芽が出てきます



2020年5月6日水曜日

(182) 今年初めてのキアゲハ

里山と田畑と暮らしとin Shimane 島根 ~三原の郷づくり第182回~

2020/05/06、05/07追記

今年初めてのキアゲハです。
羽化したばかりの様で、翅にまったくいたみがありません。

いいもの見たね。



庭の東隅 刈り残しておいたアザミに

翌、5月7日、今度はクロアゲハ。
これも綺麗な状態の個体。



2020年5月1日金曜日

(181) 発酵肥料づくり~ これは良い、ブルーシート茶巾絞り方式

里山と田畑と暮らしとin Shimane 島根 ~三原の郷づくり第181回~

2020/05/01 05/06追記

<05/01>


4月27日に仕込んだ発酵肥料(179回投稿)の第一回目の切り返しです。

ブルーシートの茶巾絞り方式+鋤簾が、今までで最も楽で、効率的。
我ながら良いアイデアでした。


白い菌糸が広がりつつある

発酵温度は42℃

全体はこんな感じ

酵母1000倍液を混ぜた水を追加
足で踏み、塊をつぶし
鋤簾で大半を混合、スコップより遥かに楽
ポリカスコップは最後の数センチの部分でのみ使う(ブルーシートを破らぬよう)

小一時間で切り返し終了
はと目のロープを締めて完了
いいアイデアだったね~

<05/06>

今回は、菜種油粕20㎏、米糠50㎏を追加(累計 米糠120㎏、菜種油粕40㎏)、加水後、切り返し。

1時間弱で完了
醤油のような良いにおい、良い感じ